七夕飾りについて

豪華絢爛な仙台七夕

豪華絢爛な笹飾り

豪華絢爛な笹飾り

仙台七夕まつりの特徴といえば、やはり毎年新に手作りされる豪華絢爛な笹飾りです。祭り前の8月4日早朝、各商店街では長さ10メートル以上の巨大な竹を山から切り出し、小枝をはらい、飾りつけの準備を行います。

飾りは各個店の皆さんが数カ月前から手作りで準備し、一本の価格は数十万~数百万円もするといわれています。吹流し5本1セットで飾るのが仙台七夕の習わしとなっています。

飾りの内容は当日まで企業秘密となっており、8月6日の朝8時頃から飾り付けが行われ、その豪華さを競い合います。各商店街毎に飾り付け審査が行われ、8月6日午後には金、銀、銅の各賞が発表されます(飾りの根本に金、銀、銅の各賞のプレートがつけられます)。

晴天のもと幾重にも重なり風にたなびく繊細な和紙飾り。その姿はまさに絶景といえるでしょう。ただし、七夕の敵は雨。一旦、雨が降り出すともうそこは戦場。各個店の方が折角の飾りを濡らすまいと大慌てでビニール袋に飾りをしまいます。祭り期間中、大勢の人で賑わうのは、やはり中心部の中央、東一番丁、駅前の各通り。しかし、周辺部のあまり豪華さは目立たないものの、昔なつかしい素朴な七夕飾りもなかなか乙なものですよ!

仙台七夕の七つ飾り

仙台七夕まつりに欠かせないのが、七つ飾りといわれる小物たち。商売繁盛、無病息災など様々な願いを込めて、仙台では七つ飾りが飾られています。どこに飾られているのか、探してみてください。

短冊( たんざく )

学問や書道の上達
短冊は、昔は早朝にカラトリ(サトイモ)の葉にたまった夜露で墨をすり、和歌を書いて学問や書道の上達を願いました。現在では願いごとを書いて飾っている短冊。皆様はどのようなお願いごとを書きますか?

紙衣( かみごろも )

病気や災難の厄除け、裁縫の上達
和紙で作られた着物は、裁縫の上達を願いながら病や災いの身代わりとして飾られています。この紙衣には、子どもが無事に育つよう、身代わりに流す形代(かたしろ)としての意味も込められています。

折鶴( おりづる )

家内安全と健康長寿
折り方を通して教わる心、教える心を育んできた日本伝統のおりがみ。鶴はその代表です。 昔は延命長寿の願いをかけ、一家の最年長者の年齢の数だけ折り、長生きを願いました。

巾着( きんちゃく )

商売繁盛
商売繁盛や金銭に不自由しないことを願いながら、節約と貯蓄の心を養う巾着。無駄遣いを防ぐよう、口はしっかりと閉じましょう。

投網( とあみ )

豊漁・豊作
投網とは、魚をとるための網。食べ物に困らないよう、仙台近海の豊漁と豊作を祈願しています。 たくさんの幸運を投網で寄せ集めるという意味も込められています。

屑篭( くずかご )

清潔と倹約
七つ飾りをつくるときに出た裁ちくずや紙くずを集めて、屑篭の中へ。ものを粗末にせず、清潔と倹約の心を育てます。

吹き流し

織姫の織糸
昔の織糸を垂らした形をあらわし、機織りの名手である織姫を象徴しています。手芸や機織りなどの上達を願って飾られます。
七夕飾りの中でも大きな目玉の1つともなっているくす玉は、昭和21年ころ、庭に咲く美しいダリアの花に目を留めた仙台商人が、どうにかして七夕飾りに利用できないかと考えて今の豪華な吹き流しの姿になったと言われています。(諸説あり)

制作ガイドブック・ムービー「ねがい かざろう」

折り紙作家 伊藤由麿氏が監修!
仙台七夕伝統の七つ飾りの制作ガイドブックです。見やすく、分かりやすい仕様になっています。ダウンロードボタンから閲覧・ダウンロードができます。

仙台七夕飾りを作ろう

ダウンロード(PDF:30.3MB)

短冊の作り方

折り紙作家伊藤由麿氏監修の
制作ムービー配信中!

短冊( たんざく )

紙衣( かみごろも )

折鶴( おりづる )

巾着( きんちゃく )

投網( とあみ )

屑篭( くずかご )

吹き流し